入れ歯のデメリットとは?種類別の特徴やデメリットの解消方法を紹介
「入れ歯のデメリットが知りたい」
「入れ歯の種類や特徴が知りたい」
「入れ歯のデメリットを解消する方法が知りたい」
上記の疑問をお持ちの方は、現在の入れ歯による不快感や違和感をなくしたいとお悩みなのではないでしょうか。
入れ歯のデメリットには、「安定感がない」「咀嚼力が弱い」「発音がしづらい」などが挙げられます。
本記事では、「入れ歯のデメリットや種類別の特徴」を紹介します。
入れ歯のデメリットを解決する方法まで紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。
入れ歯のデメリット
入れ歯のデメリットは、以下の5つです。
- 安定感がない
- 咀嚼力が弱い
- 発音がしづらい
- 定期的なメンテナンスが必要
- 金属のクラスプ(留め具)が目立ちやすい
それぞれ解説します。
安定感がない
入れ歯は安定感に欠けており、食事や会話中にズレや外れが生じやすいです。
歯茎との密着が不十分な場合、噛む力や舌の動きでズレる場合があります。
また、下顎の入れ歯は、重力の影響で外れやすいのが特徴です。
入れ歯安定剤によって入れ歯をしっかりと固定することで、使用時の不快感を軽減できます。
ただし、効果が限定的なため、根本的な解消に至らないケースもあります。
咀嚼力が弱い
入れ歯は天然歯に比べると、咀嚼力が低下します。
天然歯と比べたときの噛む力は、以下のとおりです。
- 部分入れ歯:約30~40%
- 総入れ歯:約10~20%
咀嚼力が弱いと、食事の制限や消化不良、栄養バランスの偏りなどにつながる場合があります。
発音がしづらい
入れ歯の厚みや形状によって舌の動きが制限されると、発音がしづらくなる場合があります。
主に「sh」や「th」などの歯擦音は、前歯の隙間や舌の動きが微妙に変わると発音がしにくいです。
舌房(舌が動く空間)が狭くなり、正確な発音が難しくなる場合があります。
定期的なメンテナンスが必要
入れ歯は、定期的なメンテナンスや調整が欠かせません。
口腔内や顎の骨は、時間とともに変化するため、入れ歯のフィット感や機能性が低下します。
メンテナンスを怠ると、入れ歯の劣化や破損、噛み合わせの悪化や歯茎や顎骨の痩せ、さらに口臭や歯周病などのリスクもあります。
入れ歯を安全にかつ快適に使い続けるには、定期的なメンテナンスが不可欠です。
金属のクラスプ(留め具)が目立ちやすい
金属のクラスプは、前歯周辺に装着されると目立ちやすく、笑ったときや話したときに見える場合があります。
また、金属の色や光沢が歯の色と異なり、違和感を感じやすいです。
そのため、主に若年層や女性など、審美的に気になる要素となる場合もあります。
金属のクラスプが目立つ可能性のある入れ歯は、見た目を重視したい人にはあまりおすすめできません。
【種類別】入れ歯の特徴と費用
入れ歯の種類別の特徴と費用を、それぞれ紹介します。
- 部分入れ歯
- 総入れ歯
ひとつずつ解説します。
部分入れ歯
部分入れ歯は、一部の歯を失った方が使用する人工歯です。
部分入れ歯は残っている自分の歯を利用し、クラスプ(金属バネ)で固定して支えることで、食事や会話をするための機能を回復させる役割を担っています。
保険適用の部分入れ歯の費用相場は、「5,000円〜15,000円」程度となります。
総入れ歯
総入れ歯は、上顎または下顎のすべての天然歯を失った方が使用する人工歯です。
主に咀嚼機能の回復や発音、見た目の改善が可能です。
部分入れ歯は残存している歯に固定するのに対し、総入れ歯は歯茎(歯槽堤)に乗せて使用するといった仕様の違いがあります。
保険適用の総入れ歯の費用相場は、「10,000円〜15,000円」程度となります。
入れ歯の費用相場については、下記の記事で解説しています。
詳細は「入れ歯の費用相場はどのくらい?相場の比較や費用を抑える方法まで紹介」をご覧ください。
入れ歯のデメリットを解決したいなら『インプラント』がおすすめ
入れ歯のデメリットは、『インプラント』で解消できます。
- インプラントとは
- インプラントの7つの特徴
- 入れ歯とインプラントの違い
それぞれ解説します。
インプラントとは
インプラントとは、失った歯の代わりに人工の歯根(インプラント体)を顎の骨に埋め込み、そのうえに人工の歯を装着する治療方法です。
基本的に保険適用外の自由診療となり、1本あたりの費用相場は「30万〜50万円」程度になります。
一方、チタンやジルコニアなどの生体親和性の高い素材で作られているため、体に優しく、アレルギー反応も出にくいのが特徴です。
インプラントは歯を失った部分にしっかりと固定でき、天然歯に近い見た目や噛み心地を得られます。
インプラントの7つの特徴
インプラントの特徴は、以下の7つです。
- 安定性が高い
- 天然の歯に近い咀嚼力がある
- 発音に影響を与えにくい
- 日常的な歯磨きでケアができる
- 自然な見た目になる
- 健康な歯を削る必要がない
- 笑顔により自信が持てる
ひとつずつ解説します。
安定性が高い
インプラントは、失った歯の箇所に人工歯根を埋め込みしっかり固定するため、優れた安定性があります。
インプラントが顎の骨と直接結合(オッセオインテグレーション)すると、入れ歯のようなズレや外れる心配がなくなり、長期的な固定力が得られるのが特徴です。
天然の歯に近い咀嚼力がある
インプラントは顎の骨にしっかりと固定されることで、天然歯と同等の咀嚼力が発揮できます。
インプラントの咀嚼力は、一般的に「天然の歯の80〜90%」程度です。
天然歯とほぼ同様の噛み心地と、咀嚼力を実現できます。
発音に影響を与えにくい
インプラントは、発音や発生に影響を与えにくい特徴があります。
入れ歯は厚みやズレが発音の妨げになるケースもありますが、インプラントの場合は、歯ぐきや骨にしっかり固定されたあと、口腔内の形状や舌の動きを妨げることはありません。
そのため、口腔内の違和感もなくなり、発音への影響がほとんどなくなります。
日常的な歯磨きでケアができる
インプラントは、日常的な歯磨きによるセルフケアが可能です。
天然歯と同様に、歯ブラシやフロス、歯間ブラシを使って清掃できる構造になっています。
適切なケアは、インプラント周囲炎などのトラブル予防につながるため、寿命も長持ちします。
自然な見た目になる
インプラントは、天然歯のような自然な見た目を実現できます。
基本的にインプラントのうえの人工歯は、色や形を周囲の歯に合わせて、精密に作製されています。
そのため、セラミックなどの審美性に優れた素材を使用することで、天然歯と見分けがつかないほどの仕上がりを実現可能です。
健康な歯を削る必要がない
インプラントは、周囲の健康な歯を削る必要がありません。
入れ歯の場合、入れ歯にバネやストッパーをつけて健康な歯に引っかける必要があり、健康な歯を一部削る必要があります。
しかし、インプラント治療は失った歯の部分だけに人工歯根を埋め込むため、ほかの歯に負担をかけず、口腔全体の健康維持にもつながります。
笑顔により自信が持てる
口元にコンプレックスを抱いている場合、インプラントは笑顔により自信が持てる治療法です。
インプラント治療をすると、自然な見た目としっかりした噛み心地を再現できます。
結果的に、対面で堂々と笑えたり会話や食事を楽しめたり、心理的な良い変化を実感できます。
そのため、インプラントは見た目と機能の両面から自信を取り戻し、より前向きな笑顔をサポートする治療法です。
入れ歯とインプラントの違い
入れ歯とインプラントには、基本構造や治療方法、機能性や費用面などさまざまな違いがあります。
入れ歯は手術不要で比較的安価に作製できますが、安定性や咀嚼力が劣り、金具が目立つなど見た目や使い心地に課題があります。
一方、インプラントは顎の骨に人工歯根を埋め込むため、天然歯に近い噛み心地や高い安定性、自然な見た目を実現できます。
費用や治療期間はかかりますが、長期的に快適で自信の持てる生活を送りたい方には、インプラントがおすすめです。
入れ歯とインプラントの違いや比較表を、下記の記事で解説しています。
詳細は「入れ歯とインプラントの違いは?比較表や治療方法の選び方を徹底解説」をご覧ください。
【まとめ】歯科医師と相談して将来的に最適な治療方法を選ぼう
入れ歯には、以下5つのデメリットがあります。
- 安定感がない
- 咀嚼力が弱い
- 発音がしづらい
- 定期的なメンテナンスが必要
- 金属のクラスプ(留め具)が目立ちやすい
一方、入れ歯のデメリットを補う治療方法には、天然歯に近い見た目や噛み心地を得られる「インプラント」があります。
もし「入れ歯の不快感や違和感を解消したい」「入れ歯よりも快適で見た目も自然にしたい」「歯科診療による将来的な医療費の負担を軽減したい」方は、早めに専門医のいる歯科医院へ相談してみましょう。
大宮いしはた歯科では「入れ歯」をはじめ、「インプラント」や「審美歯科」など、患者さんにひとりひとりに合わせたご提案・治療をおこなっております。
現在の歯の違和感を改善・解消し、将来的に快適な日常生活を送りたいと思っている方は、ぜひお気軽にご相談ください。