40代で入れ歯は恥ずかしい?理由や最適な治療法の選び方まで紹介
「40代で入れ歯は恥ずかしい?」
「40代で入れ歯が恥ずかしい理由が知りたい」
「40代で歯を失った場合の入れ歯以外の治療法が知りたい」
40代といった若さで入れ歯を検討することになり、「恥ずかしい」「周りにどう思われるだろう」とお悩みを持つ方もいるのではないでしょうか。
40代で入れ歯が恥ずかしいと感じる理由には、「入れ歯=高齢者」のイメージや見た目への強い不安などが挙げられます。
本記事では、「40代で入れ歯は恥ずかしいのか、その理由や最適な治療法の選び方」を紹介します。
40代から入れ歯を入れるメリットまで紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。
40代で入れ歯が恥ずかしいと感じる主な3つの理由
40代で入れ歯が恥ずかしいと感じる主な理由は、以下の3つです。
- 「入れ歯=高齢者」といったイメージ
- 見た目(審美性)への強い不安
- 食事や会話時の機能面へのコンプレックス
それぞれ解説します。
「入れ歯=高齢者」といったイメージ
「入れ歯は高齢者のもの」といった、根強い固定観念をお持ちの方も少なくありません。
これは、テレビや雑誌などのメディアを通じて長年形成されてきた社会的イメージが原因となります。
入れ歯は、年齢と共に使用者の割合は増えますが、あくまで統計上のひとつの側面に過ぎません。
病気や不慮の事故など、さまざまな理由で入れ歯を使用している方もいます。
そのため、「入れ歯=高齢者」といった画一的なイメージは、必ずしも実情を反映しているわけではありません。
見た目(審美性)への強い不安
「金属のバネが見えて、入れ歯だと気づかれるのではないか」といった見た目への強い不安も、恥ずかしさを感じる要因です。
とくに、人と話す際や笑う際に口元は注目されやすいため、審美性を損なう抵抗感を感じやすいです。
従来の保険適用の入れ歯には金属のクラスプ(バネ)があり、場所によっては目立つ場合もありました。
しかし、最近ではそうした審美的な悩みに応える、目立ちにくい入れ歯が数多く開発されています。
見た目の問題は、技術の進歩によって解決できる時代になっています。
また、入れ歯で若返るのかどうかについては、下記の記事で解説しています。
詳細は「入れ歯で若返る?自然な見た目の入れ歯の種類や入れ歯の選び方を紹介」をご覧ください。
食事や会話時の機能面へのコンプレックス
「硬いものが噛めないのでは」「話している最中にずれないか」といった機能面へのコンプレックスも、入れ歯をためらう理由のひとつです。
食事や会話は日々の生活の質に直結するため、機能が損なわれる心配は尽きません。
お口に合っていない入れ歯は、痛みや違和感、発音のしにくさなどが生じる場合があります。
しかし、精密な設計のもとに作られた入れ歯や、インプラントを併用する方法など、機能性を追求した選択肢も存在します。
快適な日常生活を送るための解決策は、決してひとつではありません。
歯を失うよくある原因
歯を失うよくある原因は、以下の3つです。
- 歯周病が悪化した
- 虫歯が進行した
- 転倒・事故などの衝撃で歯が破折した
ひとつずつ解説します。
歯周病が悪化した
成人が歯を失う最大の原因は、歯周病の悪化にあります。
日本人が歯を失う原因のトップは長年歯周病であり、虫歯を上回っています。
歯周病は「サイレント・ディジーズ(静かなる病気)」とも呼ばれ、初期段階では自覚症状がほとんどなく進行します。
気づいた時には歯を支える骨が吸収され、歯がぐらぐらになって抜歯に至るケースも少なくありません。
自分では気づきにくい病気の進行が、大事な歯の損失につながります。
虫歯が進行した
歯周病と並んで、重度の虫歯も歯を失う原因となります。
虫歯も初期の場合は簡単な治療で済みますが、痛みを感じても放置すると、歯の神経まで達してしまいます。
さらに進行すると、歯の根っこしか残らない状態になり、治療が不可能となって抜歯を選択せざるを得ません。
「まだ大丈夫」といった油断が、最終的に大切な歯を失う結果を招きます。
転倒・事故などの衝撃で歯が破折した
自分では防ぎようのない、不慮の事故が原因で歯を失う場合もあります。
たとえば、スポーツ中の衝突や、日常生活での転倒によって歯が強く打ち付けられ、折れたり抜けたりしてしまうケースです。
外傷は、日頃からどれだけ丁寧に歯のケアをしていても避けられません。
歯の損失は、必ずしも自己管理だけの問題ではないことを理解しておくのが重要です。
目立ちにくい入れ歯の種類
目立ちにくい入れ歯の種類は、以下の3つです。
- ノンクラスプデンチャー
- マグネットデンチャー
- インプラントオーバーデンチャー
それぞれ紹介します。
ノンクラスプデンチャー
ノンクラスプデンチャーは、金属のバネがないため、入れ歯だと気づかれにくいのが最大のメリットです。
歯ぐきに近い色の樹脂で入れ歯を支えるため、口元に自然に馴染み、審美性を大きく向上させます。
素材が薄く、弾力性があるため、装着時の違和感も抑えやすい点も特徴です。
見た目を重視し、笑顔に自信を持ちたいと考える方にとって、魅力的な選択肢となります。
マグネットデンチャー
マグネットデンチャーとは、残っている歯の根と入れ歯に超小型の磁石を埋め込み、その磁力で固定する入れ歯です。
金属のバネが不要なため見た目がスッキリし、強力な磁石の力でズレやガタつきを大幅に軽減できるメリットがあります。
また、構造がシンプルなため、取り外しやお手入れが簡単な点も魅力です。
食事や会話の際のストレスも減らせるだけでなく、安定した装着感と審美性を両立させたい場合の有力な候補となります。
インプラントオーバーデンチャー
インプラントオーバーデンチャーは、数本のインプラントを顎の骨に埋め込み、土台として入れ歯を固定する方法です。
通常の入れ歯よりも格段に安定性が高く、自分の歯に近い感覚でしっかりと咀嚼できます。
入れ歯がズレたり外れたりする心配がほとんどなく、食事や会話を心から楽しめるようになります。
インプラントオーバーデンチャーは、機能性と審美性の両方を高いレベルで満たせる優れた治療法です。
40代で歯を失った場合の入れ歯以外の治療法
40代で歯を失った場合の入れ歯以外の治療法は、以下の2つです。
- インプラント
- ブリッジ
ひとつずつ解説します。
インプラント
インプラントは、自分の歯のようにしっかりと噛めて、見た目も極めて自然です。
顎の骨に人工の歯根を埋め込むため、周りの健康な歯に負担がかかりません。
その一方で、外科手術が必要な点や治療期間が数カ月単位でかかる点、自由診療のため費用が高額になる点は考慮が必要です。
機能性と審美性を最高レベルで追求したい方にとって、検討が望ましい治療法となります。
しかし、全身状態などによっては適用できない場合もあるため、まずは歯科医院の受診が大切です。
ブリッジ
ブリッジは、失った歯の両隣の歯を支えにして、橋をかけるように人工の歯を装着する治療法です。
固定式のため、入れ歯のような違和感が少なく、比較的短い期間で治療を終えられます。
しかし、支えにするために何の問題もない健康な両隣の歯を削らなければなりません。
また、一度削った歯はもとに戻らず、削った歯の寿命を縮めてしまう場合もあります。
そのため、将来的なリスクも考慮したうえで慎重に判断することが必要です。
40代から入れ歯を入れるメリット
40代から入れ歯を入れるメリットは、以下の3つです。
- 適用できる範囲が広い
- 外科手術が必要ない
- お手入れが簡単
それぞれ解説します。
適用できる範囲が広い
入れ歯のメリットには、適用できる範囲が広い点が挙げられます。
失った歯が1本でも、あるいは多くの歯を失った場合でも、ほとんどの症例に対応が可能です。
また、インプラントが難しいとされるような、顎の骨の状態が良くない方でも治療を受けられます。
お口の状態を選ばずに治療の選択肢となりうる柔軟性は、入れ歯ならではの強みです。
外科手術が必要ない
入れ歯治療は、インプラントのように外科手術を必要としません。
手術にともなう痛みや腫れ、感染症のリスクがなく、身体的な負担を最小限に抑えられます。
高血圧や糖尿病などの全身疾患をお持ちで手術が難しい方や、手術に恐怖心がある方にとっても安心です。
体への負担が少ないことは、治療法を選択するうえで重要です。
そのため、幅広い年代の方に選ばれています。
お手入れが簡単
お手入れのしやすさも、入れ歯が持つメリットです。
毎日取り外して直接洗浄できるため、汚れや細菌をきれいに除去し、衛生的な状態を保ちやすい特徴があります。
ブリッジのように構造が複雑な部分もなく、専用の洗浄剤を使えば誰でも簡単にケアが可能です。
日々のメンテナンスが容易であることは、お口の健康を長く維持していくうえで重要なポイントとなります。
40代から入れ歯を入れるデメリット
40代から入れ歯を入れるデメリットは、以下の2つです。
- 審美性が劣る場合もある
- 噛み心地がよくない場合もある
ひとつずつ解説します。
審美性が劣る場合もある
入れ歯の種類によっては、審美性が劣る場合があることも否定できません。
とくに、一般的な保険適用の入れ歯は費用を抑えられる一方で、歯に固定するための金属のバネ(クラスプ)が目立つ場合もあります。
この金属のバネが話したり笑ったりした時に見えてしまうと、「いかにも入れ歯」といった印象を与え、コンプレックスの原因になりかねません。
そのため、審美性を重視する場合には、どのような種類の入れ歯を選択するかも重要です。
噛み心地がよくない場合もある
保険適用の入れ歯は、噛み心地がよくない場合があるのも事実です。
天然の歯と比べて噛む力は3割程度に落ちるとも言われ、硬いものが食べにくく感じる場合もあります。
また、強度を保つために床と呼ばれるピンク色の部分が厚くなる傾向があり、お口のなかの違和感や話しにくさにつながるケースも少なくありません。
とくに上顎の入れ歯では、床が口蓋(上あご)を広く覆うため、食べ物の味や温度を感じにくくなる場合もあります。
40代で歯を失った方が後悔しないための治療法の選び方
40代で歯を失った方が後悔しないための治療法の選び方は、以下の4つです。
- 審美性の高い入れ歯を選択する
- 快適な装着感を追求する
- 長期的なメンテナンス性を考慮する
- 歯科医師へ相談し最適な治療法を選択する
それぞれ解説します。
審美性の高い入れ歯を選択する
保険適用の入れ歯は、金属のバネが見える場合もあります。
もし「見た目が気になる」といった気持ちが一番強い方は、審美性の高い入れ歯を選択することが解決策になります。
たとえば、金属のバネがないノンクラスプデンチャーや、歯ぐきの色に馴染む素材を選ぶことで、口元のコンプレックスは解消されやすいです。
美しさへのこだわりは、前向きな気持ちで治療に臨むためには重要です。
最後は、自分らしい笑顔を取り戻すための選択をしましょう。
快適な装着感を追求する
入れ歯による違和感や、味が分かりにくいといったデメリットは、快適な装着感を追求することで改善できます。
噛み心地や違和感といった悩みは、精密な型取りや、床を薄い金属で作ることで熱が伝わりやすくなる「金属床義歯」などを選ぶことで改善が可能です。
自身の口にぴったりと合う入れ歯は、食事の楽しみを取り戻し、生活の質を大きく向上させてくれます。
妥協せずに、快適さを重視した選択を検討することが大切です。
長期的なメンテナンス性を考慮する
治療法の選択は、治療が終わったあとのことも見据えて、長期的な視点でおこなうのがおすすめです。
たとえば、日頃のお手入れのしやすさや、将来的にほかの歯を失った際の修理・調整のしやすさも重要な判断基準になります。
自身のライフスタイルや性格に合った、無理なくメインテナンスを続けられる方法を選ぶことが、お口の健康を長く保つコツです。
単に歯を入れるだけでなく、その先にある快適な生活まで見据えた選択が求められます。
歯科医師へ相談し最適な治療法を選択する
治療法を選ぶ際に重要なのは、一人で悩まずに専門家である歯科医師に相談することです。
インターネットの情報はあくまで参考とし、最終的な判断はプロの診断のもとでおこなうのが望ましいです。
自身の現在のお口の状態やライフスタイル、価値観や予算などを率直に伝えることで、歯科医師は最適な治療計画を立案してくれます。
信頼できるパートナーを見つけることが、後悔しない治療への最初のステップとなります。
【まとめ】40代での入れ歯は恥ずかしくない選択肢
40代で入れ歯が恥ずかしいと感じる理由には、「入れ歯=高齢者」のイメージや見た目への強い不安などが挙げられます。
しかし、最近では審美的な悩みに応える、目立ちにくい入れ歯も数多く存在します。
もし「入れ歯で恥ずかしい思いをしたくない」「自身の最適な治療法が知りたい」方は、早めに歯科医院を受診してみましょう。
大宮いしはた歯科では、入れ歯やインプラント、審美歯科など、患者さんの解消したいお悩みに応じて最適なご提案・治療をおこなっております。
現在の歯に関する噛み合わせを改善し、笑顔で食事や会話を楽しみたいと思っている方は、ぜひお気軽にご相談ください。