2025.09.19

50代で入れ歯は恥ずかしい?恥ずかしさを解消する3つの治療法を紹介

「50代で入れ歯は恥ずかしい?」

「入れ歯が目立たない方法を知りたい」

「入れ歯を使っても自然に見えるか見た目に自信を持てるか不安」

上記の疑問をお持ちの方は、入れ歯を入れた場合、周りに気づかれないか心配で、恥ずかしさを感じることに不安があるのではないでしょうか。

結論、50代で入れ歯は恥ずかしいと感じるのは、決して特別な感情ではありません。

本記事では、「50代で入れ歯は恥ずかしいのか、恥ずかしさを解消する3つの治療法」を紹介します。

入れ歯の「痛い・話しにくい」を解決して快適に使うための方法まで紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。

50代で入れ歯は恥ずかしい?

結論「50代で入れ歯は恥ずかしい…」と感じるのは、あなただけではありません。

  • 「50代で入れ歯なんて…」と感じている人は意外と多い
  • 50代の約10人に1人がすでに入れ歯を使っている
  • 見た目や機能への不安が「恥ずかしい」と感じさせる
  • 恥ずかしさより歯がない状態を放置する方が問題は大きい

それぞれ解説します。

40代で入れ歯は恥ずかしいのかについては、下記の記事で解説しています。

詳細は「40代で入れ歯は恥ずかしい?理由や最適な治療法の選び方まで紹介」をご覧ください。

「50代で入れ歯なんて…」と感じている人は意外と多い

「50代で入れ歯になるなんて」という不安や焦りは、決して特別な感情ではありません。

多くの方が歯を失ったショックや、これからの生活への不安から同じように感じています。

とくに50代は仕事や社会生活の中心で活躍する年代のため、「周りにどう思われるか」「老けて見えないか」といった悩みを抱えやすいです。

まずは、そのお気持ちをご自身で受け止めることが大切です。

50代の約10人に1人がすでに入れ歯を使っている

50代で入れ歯を使っている人は、決して少なくありません。

厚生労働省の調査では、50代での補綴物を装着している者の割合は、以下のとおりです。

  • 50~54歳(部分入れ歯):5.2%
  • 55~59歳(部分入れ歯):8.8%
  • 50~54歳(総入れ歯):0.6%
  • 55~59歳(総入れ歯):0.7%

引用元:表 14.補綴物の装着の有無と各補綴物の装着者の割合(15 歳以上)|令和4年

歯科疾患実態調査結果の概要|厚生労働省

つまり、およそ10人に1人が、すでにあなたと同じように入れ歯と付き合っているのです。

この事実は、50代で入れ歯を選ぶのが珍しくないことを示しています。

一人で孤独に悩む必要はまったくありません。

50代の入れ歯の人については、下記の記事で解説しています。

詳細は「50代で入れ歯の人はいますか?割合や歯がボロボロのリスクを解説」をご覧ください。

見た目や機能への不安が「恥ずかしい」と感じさせる

「恥ずかしい」という感情の正体は、「見た目に気づかれたくない」「うまく話したり食べたりできなくなるのでは」といった具体的な不安です。

とくに保険適用の入れ歯は、固定用の金属バネが見えやすく、大きな悩みの種になりやすいです。

また装着時の違和感や、うまく噛めないかもしれないという機能面の心配も、入れ歯へのマイナスイメージにつながります。

その恥ずかしさは、入れ歯そのものより、生活への影響に対する不安から来ています。

恥ずかしさより歯がない状態を放置する方が問題は大きい

歯がない状態を放置すると、見た目や健康にさらに深刻な問題が起こる場合があります。

たとえば、抜けたスペースに隣の歯が倒れ込んで歯並びが崩れたり、しっかり噛めないことで顔の筋肉がたるんで老けた印象になったりすることもあります。

恥ずかしいといった一時的な感情より、将来にわたる心身の健康を守るほうが、はるかに重要です。

恥ずかしいからといって50代で歯がない状態を放置するリスク

恥ずかしいからといって50代で歯がない状態を放置するリスクは、以下の3つです。

  • 【見た目の変化】歯並びが悪化し顔つきまで老けてしまう
  • 【健康への影響】しっかり噛めないことで全身の病気につながる
  • 【生活への支障】食事や会話が楽しめず笑顔に自信がなくなる

ひとつずつ解説します。

高齢者が入れ歯を入れないとリスクについては、下記の記事で解説しています。

詳細は「高齢者が入れ歯を入れないとどうなる?入れない理由やリスクまで解説」をご覧ください。

【見た目の変化】歯並びが悪化し顔つきまで老けてしまう

歯がない空間に周りの歯が倒れ込み、顔の筋肉がたるむことで、歯並びが崩れるだけでなく実年齢より老けた印象を与えてしまいます。

歯が抜けたままだと、隣の歯がスペースに向かって徐々に傾き、さらに噛み合う相手の歯が伸びてくることで、全体の噛み合わせが大きく崩れるのです。

結果的に口元のハリが失われてほうれい線が深くなったり、頬がこけたりして、ご自身が思う以上に老けた顔つきになる場合があります。

【健康への影響】しっかり噛めないことで全身の病気につながる

きちんと咀嚼できないと、消化器官への負担や栄養の偏り、脳への刺激減少など、全身の健康に悪影響をおよぼす場合があります。

食べ物を十分に噛み砕けないと、胃腸での消化・吸収効率が悪くなります。

また無意識にやわらかいものばかり選ぶようになり、栄養バランスが偏りがちになりやすいです。

しっかり噛むことは脳の血流を促すため、将来的な認知症リスクにも関わると言われており、お口の健康は全身の健康と密接につながっています。

【生活への支障】食事や会話が楽しめず笑顔に自信がなくなる

食事や会話、笑顔といった日々の楽しみが失われることは、精神的なストレスとなり、生活の質を大きく低下させます。

歯がないと硬いものや繊維質のものが食べにくくなり、食事の楽しみが半減しやすいです。

また隙間から空気が漏れて発音が不明瞭になったり、見た目を気にして人前で思いきり笑えなくなったりする場合もあります。

友人との会食や家族との団らんを心から楽しめなくなり、コミュニケーションが億劫になってしまうケースも見られます。

入れ歯・インプラント・ブリッジの費用相場

入れ歯とそれ以外の治療法の費用相場を、紹介していきます。

  • 入れ歯
  • インプラント
  • ブリッジ

それぞれ解説します。

入れ歯の費用相場については、下記の記事で解説しています。

詳細は「入れ歯の費用相場はどのくらい?相場の比較や費用を抑える方法まで紹介」をご覧ください。

入れ歯

入れ歯は、保険適用なら「数千円〜2万円程度」と最も安価ですが、見た目や快適さを追求した自費の入れ歯は「15万円以上」が目安です。

保険の部分入れ歯は、3割負担の方でも「約15,000円程度」で作成できます。

一方、金属バネのないノンクラスプデンチャーやフィット感の良いシリコン義歯といった自費の入れ歯は、「15万円〜50万円程度」が相場です。

入れ歯は、求める機能や審美性によって費用の幅が広くなっています。

インプラント

インプラントは機能・審美性に最も優れますが、保険適用外のため1本あたり「30万円〜50万円程度」と最も高額な治療法です。

インプラント治療は、顎の骨に人工歯根を埋め込む外科手術を伴う高度な治療のため、すべて自費診療となります。

最終的な費用は、治療計画を立てる際にしっかり確認することが大切です。

歯科医院や使用するメーカーによっても価格は変動しますが、これが一般的な相場となります。

ブリッジ

ブリッジは、保険適用なら1本あたり「1万円〜3万円程度」、より自然な見た目の自費素材を選ぶ場合は「5万円〜15万円程度」が相場です。

ブリッジは失った歯の両隣の歯を土台に、橋をかけるように人工歯を装着します。

保険適用では「銀歯」が中心となり費用を抑えられますが、天然歯に近い白さを求めるならセラミックなどの自費素材を選択することになります。

治療は、ご自身の希望と予算に合わせて素材を選びましょう。

50代の「恥ずかしい」を解消する3つの治療法の違い

50代の「恥ずかしい」を解消する治療法の違いを、以下3つ紹介します。

  • 入れ歯の特徴
  • インプラントの特徴
  • ブリッジの特徴

ひとつずつ解説します。

入れ歯の特徴

入れ歯は、手術が不要で安価な点がメリットですが、保険のものはバネが目立ちやすく、違和感や噛む力の弱さがデメリットです。

入れ歯の大きなメリットは、外科処置なしに比較的短期間で作成できる点です。

一方で、保険適用の入れ歯は金属バネが見えやすく、また粘膜で支えるため強く噛むことは難しく、慣れるまで異物感を感じやすいという側面も理解しておく必要があります。

インプラントの特徴

インプラントは、自分の歯のように噛めて見た目も自然ですが、手術が必要で費用が高額になる点がデメリットです。

インプラントは顎の骨に直接固定するため、自分の歯とほとんど変わらない感覚で食事や会話を楽しめます。

見た目も、天然歯と見分けがつかないほど自然な仕上がりです。

ただし、治療には外科手術が必須で、治療期間も数カ月単位でかかります。

また保険が適用されないため、3つの選択肢のなかでは最も費用負担が大きくなります。

入れ歯とインプラントの違いについては、下記の記事で解説しています。

詳細は「入れ歯とインプラントの違いは?比較表や治療方法の選び方を徹底解説」をご覧ください。

ブリッジの特徴

ブリッジは、固定式で比較的しっかり噛めますが、支えにするために健康な両隣の歯を大きく削る点が最大のデメリットです。

ブリッジは歯に直接固定するため、入れ歯のような取り外しの手間がなく安定感があります。

しかしその安定感と引き換えに、土台として問題のない健康な両隣の歯を大きく削る必要があります。

一度削った歯はもとに戻らないため、将来的にその歯の寿命を縮めてしまうリスクは、慎重に考えるべき点です。

入れ歯とブリッジはどっちがいいのかについては、下記の記事で解説しています。

詳細は「入れ歯とブリッジはどっちがいい?入れ歯とブリッジの違いを解説」をご覧ください。

入れ歯の「痛い・話しにくい」を解決して快適に使うための方法

入れ歯の「痛い・話しにくい」を解決して快適に使うための方法は、以下の3つです。

  • 入れ歯の痛みは原因に合わせた対処で解決できる
  • 「話しにくい」悩みは簡単な練習で改善できる
  • 入れ歯の違和感は歯科医師に相談する

それぞれ解説します。

入れ歯の痛みは原因に合わせた対処で解決できる

入れ歯の痛みのほとんどは、歯茎との不適合が原因です。

時間が経つと歯茎は少しずつ痩せるため、最初はぴったりでも徐々に合わなくなり、強く当たる部分が出てくる場合があります。

しかし、この痛みは歯科医院で調整すれば解消できるため、自分で削らず必ず専門家に相談しましょう。

歯科医院では痛みの原因箇所を特定し、微調整をおこないますが、この一手間で、驚くほど快適になるケースがほとんどです。

入れ歯の調整が必要なケースについては、下記の記事で解説しています。

詳細は「入れ歯の調整が必要なケースとは?必要なケース4つと対処方法を紹介」をご覧ください。

「話しにくい」悩みは簡単な練習で改善できる

入れ歯の「話しにくい」悩みは、簡単な練習で改善が期待できます。

話しにくさの主な原因は、口の筋肉が入れ歯に慣れていないためです。

入れ歯がお口に入ると舌の動かし方が変わるため、一時的に発音しにくくなりますが、これはリハビリで克服できます。

たとえば、新聞や本を音読したり、カラオケで歌ったりするのも効果的です。

楽しみながら続けることで、お口周りの筋肉が徐々に入れ歯に馴染んでいきます。

入れ歯の違和感は歯科医師に相談する

入れ歯は痛みだけでなく、少しでも気になる違和感があれば、それは調整が必要なサインです。

違和感がある場合は、遠慮なくかかりつけの歯科医師に相談しましょう。

「痛みというほどではないが気になる」「食べ物が挟まりやすい」といった些細なことでも、放置すると大きなトラブルにつながる場合もあります。

定期的なメインテナンスで気になる点を伝えることで、常にお口に合った快適な状態を保てます。

入れ歯と長く上手に付き合うには、専門家との連携が不可欠です。

入れ歯で後悔しないための歯科医院の選び方

入れ歯で後悔しないための歯科医院の選び方は、以下の4つです。

  • 悩みに親身に寄り添ってくれるか
  • 入れ歯治療の経験が豊富で選択肢が多いか
  • 精密な検査と丁寧な調整をおこなってくれるか
  • 治療後のアフターフォローや保証は充実しているか

ひとつずつ解説します。

悩みに親身に寄り添ってくれるか

歯科医院を選ぶときは、技術以前に、まず患者の悩みや希望を丁寧にヒアリングし、信頼関係を築こうとしてくれる医師かを見極めるのが大切です。

カウンセリングの際に、「恥ずかしい」「痛いのは嫌だ」といった気持ちを受け止め、分かりやすく説明してくれるかどうかを確認しましょう。

一方的に治療法を決めるのではなく、こちらの価値観を尊重しながら一緒に考えてくれる姿勢があるかが、最初のチェックポイントです。

入れ歯治療の経験が豊富で選択肢が多いか

入れ歯治療の実績が多く、保険・自費を含め幅広い選択肢を提案してくれる歯科医院は、専門性が高く、最適な治療を期待できます。

歯科医師にも得意分野があるため、公式サイトで入れ歯治療の症例数や実績を確認してみましょう。

取り扱う入れ歯の種類が豊富な医院は、それだけ引き出しが多く、あなたの要望に応えてくれる可能性が高くなります。

精密な検査と丁寧な調整をおこなってくれるか

快適な入れ歯作りには、精密な検査や完成前の細かな調整が不可欠です。

そのため、検査や調整を、時間をかけて丁寧におこなってくれるかを確認しましょう。

優れた入れ歯は、ただ歯型を取るだけでは作れません。

噛み合わせや顎の動き、口周りの筋肉まで考慮した精密な検査が土台となります。

完成前に、試作品でフィット感を確かめる「試適」という工程を丁寧におこなう歯科医院は信頼できるでしょう。

治療後のアフターフォローや保証は充実しているか

入れ歯は作って終わりではないため、完成後のメインテナンスや保証制度が整っている歯科医院を選びましょう。

お口のなかの状態は日々変化するため、入れ歯も定期的な調整が必要です。

長期的な視点でサポートしてくれる体制があるか、また破損した場合の修理や作り直しの保証が明確に定められているかを確認すると、より安心して治療を任せられます。

【まとめ】50代で入れ歯は恥ずかしくない!まずは専門医に相談しよう

50代での入れ歯は、決して恥ずかしいことではありません。

失った歯の機能を補い、これからの人生をより豊かにするための賢明な選択です。

歯がない状態を放置するリスクを考えると、適切な治療を受ける方がご自身にとって大きなプラスになります。

もし「50代の入れ歯で恥ずかしい思いをしたくない」「自身の最適な治療法が知りたい」方は、早めに歯科医院を受診してみましょう。

大宮いしはた歯科では、入れ歯やインプラント、審美歯科など、患者さんの解消したいお悩みに応じて最適なご提案・治療をおこなっております。

現在の歯に関する見た目や噛み合わせを改善し、笑顔で食事や会話を楽しみたいと思っている方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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