突然口が開かない状態になったときの直し方は?原因や治療方法について解説
突然口が開かなくなると、食事や会話がしにくくなり、不安を覚える方も多いでしょう。
顎関節や周囲の筋肉に負担がかかることで、急に開けにくくなることがあります。
原因は顎関節症だけでなく、歯ぎしりやストレス、外傷などさまざまです。
この記事では、突然口が開かなくなったときの応急処置方法や原因について詳しく解説します。
医療機関での治療方法や顎関節に関するトラブルの予防方法もまとめているため、ぜひ参考にしてみてください。
大宮で歯医者をお探しなら大宮いしはた歯科
日本補綴歯科学会指導医が在籍
突然口が開かなくなったときの応急処置方法
突然口が開かなくなってしまった場合は、無理に動かさず痛みや筋肉の緊張を和らげることが大切です。
具体的な応急処置方法は以下の通りです。
- 痛み止めを服用する
- 患部を温める
- マッサージやストレッチを行う
- 安静にする
ここでは、上記4つの方法についてそれぞれ解説します。
痛み止めを服用する
痛みが強い場合は、市販の鎮痛薬を服用することで痛みを軽減できます。
顎関節症による痛みは炎症や筋肉の緊張が関係していることが多いため、イブプロフェン系やロキソプロフェン系、アセトアミノフェン系の薬が用いられることが多いです。
ただし、鎮痛薬は原因そのものを改善するものではないため、痛みが軽くなっても症状が解消したとは限りません。
用法・用量を守り、自己判断による長期間の使用は避けることが大切です。
また、持病や服用中の薬がある場合は注意が必要なこともあるため、不安がある場合は医療機関や薬剤師に相談しましょう。
痛み止めは応急処置として活用し、早めに医療機関を受診するのが望ましいです。
患部を温める
顎周囲の筋肉が緊張している場合は、患部を温めることで凝り固まった筋肉がほぐれ、口の開けにくさが軽減する可能性があります。
蒸しタオルや温湿布を耳の前から頬にかけて当ててみましょう。
温める時間は10分程度を目安にし、熱すぎない温度で行うことが大切です。
ただし、強い腫れや炎症がある場合は温めることで症状が強まることもあるため、違和感が出た場合はすぐに中止してください。
発症直後で腫れが目立つ場合は、冷却が適しているケースもあります。
マッサージやストレッチを行う
顎周囲の筋肉の緊張が原因となっている場合は、軽いマッサージやストレッチが効果的です。
頬やこめかみ周辺を指でやさしくほぐし、その後ゆっくり口を開け閉めすることで顎関節の動きが滑らかになります。
ただし、痛みを我慢して無理に動かすと症状が悪化する可能性があります。
痛みが出ない範囲でゆっくり行い、少しでも強い痛みを覚えた場合はすぐに中止してください。
安静にする
口が開かなくなったときは、顎に負担をかけない生活を心がけることが大切です。
無理に口を開こうとしたり、硬い食べ物を噛んだりすると炎症や筋肉の緊張が強まりやすくなります。
食事はおかゆやスープ、やわらかい麺類など噛む力がいらないものを選び、顎を休ませましょう。
また、ガムを噛む、長時間の会話、歯を食いしばる動作なども負担になるため控えるのが望ましいです。
ただし、やわらかい食べ物ばかりを食べていると顎周りの筋肉が衰えてしまうため、なるべく早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けることをおすすめします。
突然口が開かなくなる原因
突然口が開かなくなる原因として、以下が挙げられます。
- 顎関節症
- 歯ぎしりや食いしばり
- ストレス
- 外傷
- 歯並びや噛み合わせの問題
- 全身疾患
ここでは、上記6つの原因についてそれぞれ解説します。
顎関節症
突然口が開かなくなる原因として多いのが、顎の関節やその周囲の筋肉に異常が起こる顎関節症です。
顎関節の中には関節円板というクッションの役割を持つ軟骨があり、これがズレたり動きが悪くなったりすると、顎を動かす際に痛みや違和感が生じます。
初期症状は軽い違和感程度ですが、放置すると徐々に症状が悪化し、口が開けにくくなってしまいます。
顎に違和感がある場合は早めに受診することが大切です。
歯ぎしりや食いしばり
歯ぎしりや食いしばりも、口が開かなくなる原因の一つです。
特に就寝中の歯ぎしりは自分では気付きにくく、長期間続くことで顎関節や筋肉に大きな負担がかかる癖です。
強い力が繰り返し加わることで、関節周囲の筋肉が緊張し、疲労が蓄積していきます。
その結果、朝起きたときに顎がだるい、口が開けにくいといった症状が出ることがあるのです。
顎の違和感がある場合は、歯ぎしりや食いしばりが関係している可能性があります。
ストレス
ストレスも顎の動きに影響を与える原因の一つです。
強いストレスを感じると首や肩、顎の筋肉が緊張しやすくなります。
その状態が続くと、顎関節の動きの制限につながることがあるのです。
また、ストレスは歯ぎしりや食いしばりを増やすきっかけにもなります。
自律神経のバランスが乱れることで、睡眠の質が低下し、夜間の歯ぎしりが強くなる場合もあります。
こうした要因が重なることで、ある日突然口が開かなくなることがあるため、ストレスをため込みやすい方は特に注意が必要です。
外傷
交通事故や転倒、スポーツ中の衝撃などで顎を強く打った場合、口が開かなくなることがあります。
外からの強い力が加わることで、顎関節や周囲の組織に炎症や損傷が生じることがあるのです。
軽い打撲であっても、内部で腫れや炎症が起こると、関節の動きが制限されることがあります。
強い衝撃の場合は、関節の脱臼や亜脱臼、骨折などが起こる可能性もあります。
外傷後に口が開きにくい、痛みが強いといった症状がある場合は、自己判断せず医療機関で検査を受けることが大切です。
歯並びや噛み合わせの問題
歯並びや噛み合わせの問題も、顎関節に負担をかける原因になります。
上下の歯がうまく噛み合っていないと、顎の動きが偏りやすくなります。
その結果、特定の筋肉や関節に負担が集中し、慢性的な緊張や炎症につながることがあるのです。
また、失った歯をそのままにしている場合や、詰め物や被せ物の高さが合っていない場合も、噛み合わせが乱れる原因になります。
こうした状態が続くと、徐々に顎の動きが悪くなり、ある日突然開けにくさを感じることがあります。
噛み合わせに違和感がある場合は、歯科医院で確認してもらいましょう。
全身疾患
口が開かなくなる原因として、関節リウマチなどの全身疾患も挙げられます。
関節リウマチは体の複数の関節に炎症を起こす病気で、顎関節に影響が出ることもあります。
朝方に強いこわばりがある、他の関節にも痛みがある場合は注意が必要です。
そのほか、自己免疫疾患や慢性的な炎症を伴う病気でも、顎関節や周囲の筋肉に影響が出ることがあります。
口の開けにくさが続く場合は、全身の病気が影響していないか確認することも大切です。
セルフケアで改善しない場合の治療方法
セルフケアを続けても症状が改善しない場合は、医療機関での治療が必要です。
医療機関での治療方法は以下の通りです。
- 薬物治療
- マウスピース治療
- 機能的運動療法(ストレッチ療法)
- 噛み合わせの調整や矯正治療
- ボツリヌストキシン治療
ここでは、上記5つの治療方法についてそれぞれ解説します。
薬物治療
痛みや炎症が強い場合は、まず薬物治療が行われることがあります。
主に使われるのは消炎鎮痛薬で、痛みを抑えると同時に炎症を和らげる働きが期待できます。
顎関節や周囲の筋肉に炎症があると、動かすたびに痛みが出て開口が難しくなるため、まずは痛みを落ち着かせることが大切です。
また、筋肉の緊張が強い場合には筋弛緩剤が処方されることもあります。
これにより、硬くなった咀嚼筋の緊張をゆるめ、顎の動きを改善します。
ただし、薬は症状を和らげるための手段であり、原因そのものを取り除くものではありません。
医師の指示に従って使用することが大切です。
マウスピース治療
歯ぎしりや食いしばりが原因と考えられる場合は、マウスピース治療を行います。
患者さんの歯列に合ったマウスピースを装着し、顎関節や顎周りの筋肉への負担を抑える治療方法です。
また、歯の欠けや割れを防ぐ役割もあります。
歯ぎしりは睡眠中や集中しているときなどに無意識に行われることが多いため、自力で完全にやめるのは難しい場合があります。
マウスピースを利用すれば、そうした無意識のうちに顎にかかる負担を軽減することが可能です。
機能的運動療法(ストレッチ療法)
顎の動きが悪くなっている場合には、機能的運動療法が行われることがあります。
これは顎周囲の筋肉をゆっくり動かし、可動域を広げることを目的とした治療方法です。
医師が手で顎を動かすマニピュレーションと、自宅で行う開閉口運動を組み合わせることがあります。
硬くなった筋肉をやさしく伸ばすことで血流が改善し、痛みの軽減が期待できます。
噛み合わせの調整や矯正治療
詰め物や被せ物の高さが合っていない場合や歯並びの問題がある場合は、噛み合わせの調整が行われることがあります。
調整や再治療によってバランスを整えることで、症状の軽減が期待できます。
また、歯並びそのものが原因と考えられる場合は、矯正治療も効果的です。
ただし、すべての顎関節症が矯正治療で改善されるわけではないため、原因を見極めたうえで、適切な治療方法を選択することが大切です。
ボツリヌストキシン治療
強い食いしばりや歯ぎしりによる筋肉の緊張が主な原因と考えられる場合には、ボツリヌストキシン治療が選択されることがあります。
これは咀嚼筋に薬剤を注射し、筋肉の過度な緊張を和らげる方法です。
筋肉の力が弱まることで、顎関節への負担が軽減されます。
医師による十分な説明を受けたうえで、他の治療法と比較しながら検討することが大切です。
大宮で歯医者をお探しなら大宮いしはた歯科
日本補綴歯科学会指導医が在籍
突然口が開かなくなるのを予防する方法
突然口が開かなくなるのを予防する方法は以下の通りです。
- 歯ぎしりや食いしばりを改善する
- 生活習慣を改善する
- ストレスをため込まない
ここでは、上記3つの方法についてそれぞれ解説します。
歯ぎしりや食いしばりを改善する
歯ぎしりや食いしばりは顎関節に強い負担をかける習慣のため、早めに改善しましょう。
本来、安静時には上下の歯の間にわずかなすき間があり、常に接触しているわけではありません。
しかし、歯ぎしりや食いしばりの癖があると、歯と歯が接触している状態が続き、咀嚼筋を必要以上に使うことになります。
その状態が続くと炎症や筋肉の緊張が起こり、開口障害につながることがあるのです。
まずは「上下の歯が接触していないか」を意識することが大切です。
日中の食いしばりは、気付いたときに顎の力を抜く習慣をつけることで軽減できる場合があります。
就寝中の歯ぎしりが疑われる場合は、歯科医院で相談し、必要に応じてマウスピースの使用を検討しましょう。
生活習慣を改善する
顎関節のトラブルを予防するためには、生活習慣を改善することも大切です。
具体的なポイントは以下の通りです。
- 頬杖をつかない
- 片側の歯だけで噛まない
- うつぶせで寝ない
- 硬いものばかり食べない
上記を意識して生活することで、顎への負担を抑えられます。
ストレスをため込まない
ストレスは顎の筋肉を緊張させる大きな要因となるため、ため込まないことが大切です。
適度な運動や趣味の時間を持ち、リラックスできる時間を作りましょう。
深呼吸や軽いストレッチも、顎や首周りの緊張をほぐす方法の一つです。
自分なりのリラックス方法を見つけておくことで、ストレスを適度に発散でき、顎関節のトラブル予防にもつながります。
定期的に歯科検診を受ける
顎関節のトラブルを防ぐには、定期的に歯科検診を受けることも大切です。
噛み合わせの変化や歯の欠け・割れ、詰め物の高さのズレなどは、自分では気付きにくいことがあります。
早い段階で異常を発見し、適切な治療を受けることで、症状の悪化を防ぎやすくなります。
まとめ
口が開かない症状が突然現れた場合は、無理に動かさず、必要に応じて痛み止めを使用するなどして様子を見ることが大切です。
ただし、これらは応急処置方法であるため、根本的な改善のためには医療機関の受診が推奨されます。
症状が続く、痛みが強い、繰り返し起こるといった場合は、早めに口腔外科などの医療機関を受診しましょう。
大宮いしはた歯科では、顎関節症の治療に対応しています。
CT撮影を行ったうえで、患者様の症状に適した治療を提案しているため、顎関節症の症状でお悩みの方はぜひ当院までご相談ください。
大宮で歯医者をお探しなら大宮いしはた歯科
日本補綴歯科学会指導医が在籍
監修者情報
大宮いしはた歯科 院長
松田 駿司
経歴
- 2018年 神奈川歯科大学卒業
- 神奈川歯科大学附属病院にて研修
- 埼玉県内の医療法人で勤務
- 2024年 大宮いしはた歯科院長就任
所属学会・資格
- the just postgraduate course 修了
- アストラテックインプラントシステムEVベーシックコース 修了
- GPのためのベーシックエンドハンズオンコース修了
- 松岡塾 Basic修了
- レシプロソフト根管治療ハンズオンセミナー修了
- straumann ベーシックコース修了
- 歯周外科ハンズオンコース 修了
- オーラルリハビリテーション 臨床審美歯科 コース 修了



